こんにちは!
伊勢型紙とwebコンサルタントのハイブリッド職人、きむらあつしです!
さて前回は注染職人さんのざっくりとした記事をかきました。
注染は、布にのりを置いて染まらないように防染し、染料をさしていきます。
今回は、布にのりを置く板場さんの作業工程です。
板場は森本圭さんに!
今回の板場は森本さんです。
職人歴10年ちょっと。
注染職人の中では若手ですね!
森本さんとは、今年の3月、浜松の注染イベントにお邪魔したときに。
そのときから、手ぬぐいをつくるときは、かならずお願いしようと思っていました。
これからの浜松の注染を背負っていくであろうひとであると、ぼくは確信してます!
それぐらい、心の中に熱い想いをもっておられる方です。
やっぱり下準備は大事!
板場が用意するのは、型紙とのり。
型紙は数日前から水につけておいて、伸ばします。
その型紙を専用の木枠に張っていきます。
このときに大切なのが、紗張りがうまくいっているか。
木枠に張っていくとき、ぴしっと張らなければなりません。
もし、波うっている型紙だと、うまく張れないためです。
今回の紗張り、どうか聞いてみると…
うまく張れているとのことでした!
紗張り職人の田中さんに報告しないと!!
のりは、餅粉、海藻の粉、ぬか、ベントナイトを混ぜたもの。
森本さんはこれにちょっとしたものを足します。
企業秘密ですね!
これらに水を加えながら、専用の機械でまぜていきます。
模様が細かいものであれば、かために。
模様が大柄のものであれば、やわらかめに。
この感覚は修行していかなければ、身につかないものですよね。
板場の仕事、のりおき
下準備が終わったら、いよいよのりおきです。
のりを同じ厚さで置いていく。
これが難しい!
また、のりにゴミがついていないかを見ながら、置かなければなりません。
おいたら、布を折り返して、柄にあうように布を置いていきます。
これを1反分が終わるまで繰り返します。
1反で12〜13本の手ぬぐいができるので、今回は9反ぐらい染めてもらいました。
のりおきがおわったら、最後に木の粉の中にいれて、終了!
これは、のりでベタつかないようにするためです。
板場さんの仕事はここまで!
難しい細川染めは、板場の見せどころ
こんな記事を書きましたが、
やっぱり相当、難しいようです。
細川染めは1回目の染めた柄にうまく合わせていかないといけません。
なので、どうしてもズレてしまいます。
「初めてなので、できるかどうか…」
と言いながら、そこは職人!
ズレを最小限に抑えて、きれいにのりおきをしてくださいました!!
簡単に動画でもまとめてみました!
次はいよいよ染料をさす、紺屋さんの作業を〜
#職人がみえるてぬぐい、まだまだ続きます!
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