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4月予定のテスト宿泊に関してはもう少々お待ちください。

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水と風?「注染=浜松」の理由ってなに?

こんにちは!

伊勢型紙とwebコンサルタントのハイブリッド職人、きむらあつしです!


さて、伊勢型紙の最終工程、紗張りも終わり、いよいよ染めにはいっていきます。

紗張り工程の記事

日本で唯一の工房、紗張り工程に潜入


注染って?

注染注染ってよく聞きますよね?

特にこの季節だとなおさら。


というのも、浴衣に使われている染めの技法は注染が主流だからです。

もちろん安価なプリントものもありますので、お気をつけて。


でもどうやって染めてるんでしょう?

呉服屋さんでも知らずに売っているところがほとんど。

なので、ここで簡単にご紹介します。


注いで染めると書いて、注染

この言葉が全てをあらわしています。


こんな感じに、布に染料を注ぎながら染めていきます。

なので、布の中、裏側まで染まります。


このように染めることで、プリント(インクジェット、手捺染など)とは違う、やわらかい染め上がりになります。

なので、注染かどうかは裏側をみれば、すぐに分かっちゃうんです。

注染なら、表裏の色はおなじ。

プリントだと、裏は表の色より薄くなっています。


参考記事

型紙職人が伝授する、てぬぐいの見分け方!注染かプリントか、さぁ〜どっち!?


ちなみに京都の有名どころの手ぬぐい屋さん、ほとんどがプリントです。

お気をつけください。


注染=浜松?なんで?

今回、染めをお願いするのは静岡県浜松にある、曳馬染工場。


曳馬染工場以外にも、浜松にはたくさんの注染工場があります。


これには理由があります。

昔、東京にたくさんの注染工場がありました。

同じ時期、浜松には数えるほどの工場しかありませんでした。


きっかけは関東大震災。

たくさんの工場がつぶれました。

これを機に、東京からたくさんの職人さんが浜松にうつってきたんです。


浜松で注染が発展した理由は自然にもあります。


まずは水。

染めた後、のりを洗い流すために、大量の水が必要です。

浜松はその水がとても豊富なんです。


あとは風。

のりを洗い流すため、布は濡れています。

そこで役に立つのが、浜松にふく、遠州からっかぜ。

遠州という地名がつくほどの強い風がふく地域なんです。


その風によって、短時間でかわかすことができます。


この水と風、注染に必要な自然の要素が浜松にあったため、発展しました。


もちろん、大阪や東京にも注染工場はありますが、ほとんどが手ぬぐい。

浴衣などの技術的に高度なものは浜松に集中しています。


さて、次回は染めの工程にはいってきます。


#職人がみえるてぬぐい、まだまだ続きます!