こんにちは!
伊勢型紙とwebコンサルタントのハイブリッド職人、きむらあつしです!
前回の記事、紗張りの話をするだけで終わっちゃいました。
すみません。
いや、それほどすごい作業なんです!
今回は紗張りの工程。
基本的には仮張り→あかとり→本張りで完成です。
仮張りって?
まずは彫った型紙に漆を塗ります。
このローラーももうないんです…
どこか作ってくれませんかね…
その後、絹のあみを奥さんときっちり伸ばします。
この伸ばしをおこなわないと、乾いたときにたるんでしまうんです。
そして、絹のあみを型紙へ。
息があうふたりじゃないと、この作業もうまくいきません。
その後、つりきりではった、裏張りの紙をはがします。
この時点で、型紙は全て絹のあみのほうにくっついています。
これで仮貼りが完成!
あかとりが一番大変!
あみなので、どうしても漆のまくがかかってしまいます。
これをそのまま放置すると…
染まりません!!!
全て取らないといけないんです。
1枚に40分ほどかけている型紙もありました。
気が遠くなる作業ですよね…
この作業は奥さんも一緒にやっています。
出来上がりはこんなかんじ。
きれいにとれてますね!
そして、ここで重要なのが、なくなった部分をつけなおすこと。
やっぱり、あみにくっつかないものもあります。
そして、それをそのままにすると、染まりません。
なので、紗張り師さんは図案と見比べて、なくなっているところをつけます。
めちゃくちゃ難しい、まちがい探しですよね。
本当に大変な作業です。
できが上がり!!
その後、万力にかけて、寝かし、漆をひいて本張りも終了です!
完成はこんな感じ。
本当にありがたいです!
紗張り師は本当に大変な仕事。
自然が相手なんです。
気温、湿度、風、すべてを考えながら作業しなければなりません。
それを田中さんは肌感覚でおこなっています。
一生修行。
生でこの言葉を聞いたのは田中さんが初めてでした。
肌で仕事を感じられたのは、本当に良かったです。
#職人がみえるてぬぐい、まだまだ続きます!
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