KIMONO DESIGN mediaは伊勢型紙を彫って、宿泊できる「テラコヤ伊勢型紙」を三重県鈴鹿市に5月オープンします。現在、テスト宿泊者を募集しております。

詳細はこちらからどうぞ。

4月予定のテスト宿泊に関してはもう少々お待ちください。

オリジナル浴衣(2反〜)、てぬぐい(70枚〜)も制作します。詳細はこちらまで

日本で唯一の紗張り職人、田中さんをうかがってみた

こんにちは!

伊勢型紙とwebコンサルタントのハイブリッド職人、きむらあつしです!


今回は紗張りのおはなしです。

染めに使う伊勢型紙は

彫り→つりきり→紗張り

という工程で完成します。

いよいよ伊勢型紙、最終工程です!


紗張りって?

簡単にいうと

染めに耐えられるように、型紙を加工

することです。

使うのは絹のあみと漆。

昔からこの材料はかわりません。


実はこの絹のあみ、もうつくっていません。

採算があわないので、どこもつくってくれないんですね。

絹のあみではなく、プラスチック製のあみでも代用はききます。


しかし、職人さんは使いたがりません。

型紙の材料は和紙、自然のもので伸縮します。

プラスチックのあみは人工のもので伸縮しません。

このふたつをあわせるとどうなるか?

気温が変化すると、うねってしまい、うまく染められないんです。

なので、きちんとした仕事をする職人は嫌がります。


この紗張りは1921年、富山の井波義兵衛によって発明されました。

白子でしか紗張りって必要ないのに、なんででしょう…

ちょっとまた調べてみます。


なら紗張りが開発される前はどうやって補強してたのか?

糸つりという技法をつかってました。

絹糸で縫っていく感じです。

ただ、この技法も今ではどのようにおこなったかはわかりません。


紗張りは紗張り師さんへ

型紙は彫り師が彫りますが、紗張りはできません。

紗張りはそれを専門におこなっている、紗張り職人さんにお願いします。


紗張り師の田中さん。

ぼくの親方、伊藤さんが彫る型紙は全て、田中さんが紗張りしています。

田中さんは中学を卒業してから、紗張り師になりました。

紗張り師は型紙の修正をしなければならないので、型紙の修行にも出ます。


仕事はじめは朝の4時から。

基本的には田中さん、ひとりでやってますが、奥さんも手伝っています。


日本でひとりしかいない紗張り職人

2、30年前までは10軒ほどの紗張り師がのこっており、組合もありました。

それが今では田中さんだけ。

日本で、ただひとりの紗張り職人なんです。


なので、仕事は白子だけでなく、東京からもきます。

もし田中さんが仕事できなくなったら…

日本全国が大変ですよね…

どうなることやら…


次回は、紗張りの工程についてです!

#職人がみえるてぬぐい、まだまだ続きます!!