KIMONO DESIGN mediaは伊勢型紙を彫って、宿泊できる「テラコヤ伊勢型紙」を三重県鈴鹿市に5月オープンします。現在、テスト宿泊者を募集しております。

詳細はこちらからどうぞ。

4月予定のテスト宿泊に関してはもう少々お待ちください。

オリジナル浴衣(2反〜)、てぬぐい(70枚〜)も制作します。詳細はこちらまで

切り絵に最適!彫るためだけに作られた地紙

こんにちは!

伊勢型紙とwebコンサルタントのハイブリッド職人、きむらあつしです!


ようやく梅雨ですかね。

実は、文様には雨をあらわしたものがあります。

ぼくも1度だけ型を見たことが。

当時、雨を表現できていたのってとてもすごいなって思いました。

日本人の感性って面白い!


さて、今回も前回の小刀の話に続いてマニアックなお話。

型を彫るための紙、地紙です。


型を彫る紙って?

型を彫るための紙を地紙といいます。

伊勢型紙はこの地紙を彫っていかなければなりません。

A4の用紙では無理なんです。


どうやって作ってるの?

主な材料は柿渋と美濃和紙。

和紙は昔から、美濃和紙ですね!

美濃和紙は、繊維を縦にそろえたもの、横にそろえたものを使います。

そして、たて、よこ、たての順に和紙を重ね、柿渋でくっつけます。


なので、こうやって、地紙をめくることもできちゃいます!


柿渋は5年置いておいたもの。

この柿渋もほとんどないようで…

伝統工芸の特徴ですね。

道具がない!!


その後、室でいぶします。

スモークです!

そして、また柿渋!

と、柿渋とスモークの手順をくりかえします。

40日かけてやっと一枚の地紙が作られます。

柿渋とスモークで紙がとても強くなるんですよね!


そして、それを3年〜5年寝かせて(枯らす)完成です。


誰がつかうの?

型紙職人にしか需要がありません!

なので、今も昔も三重県、白子でしか作られていません。

20年以上前はたくさんの地紙屋さんがあったんですが、今では1、2件。

職人の仕事がないので、地紙もいりませんしね。


あと、この地紙のせいで、型紙職人のうちは絶対に変なにおいがします!!

表現しづらいんですけど…

ちなみにこのまえ、きーこさん、ごのみさん、寺井さんがきたときにも、おっしゃってましたw


このにおいも慣れないときついですね〜

ちなみにぼくは大好きです。

祖父の家みたいで。


すっごく強くて彫りやすい!

地紙は水に濡らしても大丈夫!

きっちり枯して寝かせるので、伸縮もしません!


それに彫るためだけに作られた紙なので、彫りやすいんです。

切り絵などをされてる方は一度、購入してためしてもいいかも?


用途によって違う厚さ

地紙にはこんなふうに番号が必ずふってあります。

これは厚さの度合いなんです。

更紗などのはけぼかしにつかう型紙は厚い14番。

江戸小紋などの細かいものを彫るときには薄い3、4番。

ちなみにてぬぐいは9番ぐらいですね!


やっぱりあった、ここの地紙は良い悪い!

もちろんありますよね!

こんな情報は職人同士で交換されています。

一番よかったと聞いているのは、シマエイさんというところのですかね。

今は病院をやられています。


という感じのマニアックなお話でした。

切り絵などで気になったかた、ネットからも購入できますよ!


もちろん、#職人がみえるてぬぐいもこの地紙を使いました。


以上、マニアックなお話でした。


#職人がみえるてぬぐい、まだまだ続きます!