ですよね。
いままで避けてたのが、千秋さんにはバレてました。
ぼくの文章力でつたわるかどうか、とても不安だったんです。
しかし、今回はツッコんで書きます!
親方「こんなの染まらへんわ〜」
実はこのときから、不穏な空気はただよってました。
親方の
「こんなの染まらへんわ〜」
が何回でたことか。
問題は色を隣接させる、細川染め
何が難しいって色を重ねたり、隣接させることなんです。
例えばこの黒ネコ。
すっごくかわいいんです!
でも染まらないんです…
この動画、とてもうまくまとまってます!
これは一度しか染めてませんが、色が隣接する場合はもう一枚の型紙を使って、2回染めないといけません。
2回染めることを細川染めと言います。
細川染めの場合、1回目の染めたあと、水で布を洗って干して、またその布を染めるんです。
さて、ここでどうなるか…
そうです。ちぢむんです!!
となると、どうなるか、こうやってずれちゃうんですね!
これは1回目で、ひとの輪郭、そのあとに中を茶色と緑で染めたものです。
これならまだズレても雰囲気がでてるし、いいんです。
このズレ感が注染の良さですしね!
でもこの黒猫のように、胴体が黒で、輪郭が茶金だと、ズレると、茶金を黒が消してしまって、何が何だかわからなくなっちゃうんです。
これはいいんですよね!
輪郭を消してしまうことはないので、ズレたとしても、大丈夫なんです!
ちぢむなら、それにあった型紙を彫ればいいのでは?
それも無理なんです。
てぬぐいは自然のもの。
その時々によって、大きさが変わってくるので、ダメなんです。
注染のデザインって本当に難しいんです
今回、型染めの経験をされてる手描き友禅のきーこさんでも、デザインの変更をお願いしました。
これを普通のデザイナーさんにお願いするとなると…
何回訂正しないといけないか恐ろしいですね…
親方からもこんな逸話が…
紅白に毎年出場していた某演歌歌手のてぬぐいをいつも任されていたんです。しかし、そのてぬぐいのデザイナーが急に変わったんです。
そしてそのデザイナーがかいてきた図案は、注染では絶対にできない柄。
親方も職人なので、注染でも染まるように型彫りを工夫したんです。
そして、できあがったものをデザイナーに見せると…
デザイナー「これは自分がデザインしたものと違う!」
親方「いや、そのままじゃ注染では染まらへんって!」
それからはプリントのてぬぐいになったみたいです。
注染のことをしらないとこうなっちゃうんですね。
ちなみに今後もいろんな方にデザインをお願いしようと思っています。
もし注染のデザイン、難しいけどやりたい!!って方がいたらどうぞ!
お気軽にお声掛けください!!
職人は難しければ難しいほど燃えるんです!!
そういえばこんな注染のデザイン手引きなんかもありました〜
#職人がみえるてぬぐい、まだまだ続きます!
のこり94枚です!
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