よかった!よかった!!
というわけにはいきません。
これに似た問題はまた起こるからです。
なぜか。
呉服業界では盗作がまかりとおっているからです。
そうなんです。呉服業界って盗作があたりまえなんです。
なぜそうなのか。伊勢型紙からの視点とわたし独自のから見ていきます。
理由その1 デザインのもと、伊勢型紙内でのデザインに対するモラルの低さ
型友禅、小紋、中形など、型を使って染めるものは、ほぼすべて伊勢型紙をつかって染めています。
なので、
世にでているすべての染めの着物のデザイン=伊勢型紙のデザイン
なんです。
そして、その伊勢型紙、実はとてもコピーが簡単にできてしまうんです。
これはわたしが練習していたもののひとつです。
よく見ると、赤く色がついている部分があります。
これは、もともとこの柄が彫ってあった型紙を炭で新しい紙にうつしたためです。
また、型紙は紙を8枚ほど重ねて彫ります。
なので、同じ柄を量産することがとても簡単なんです。
そして伊勢型紙の産地は三重県、白子地区のみ。
端から端まで、30分もあればいけるぐらいの小さな地区です。
そこに職人が多い時は600人もいました。
量産できる技法ということ。
職人が一地域に集中していること。
このことから、『少し違えば、違うものだ』というのがまかりとおっていたのかなと思います。
そんだけいれば、やっぱり似てきてしまいますからね。
また、親方からこんな話も聞きました。
『昔、新柄やどうしても見せたくない柄は、年末年始に頼まれてたな〜年末年始はみんな休んどるし、型屋もこやんでさ〜」
このようなはなしから、昔は盗作が日常的におこなわれていたのかなとも推測できます。
このように着物のデザインができる地区で、デザインに対する認識の甘さがあれば、呉服業界全体にも大きく影響してしまいます。
理由その2 呉服業界のITリテラシー、世間より2周以上遅れてる説
webによって、情報のやり取りがとてもしやすくなりました。
でも呉服業界は全体的にweb系にうといんです。
なので、
ちょっと盗作してもばれないだろう
という心理がはたらくのかもしれません。
その前に呉服業界全体が盗作に対して、あまり罪悪感がないため、やってしまうのかもしれません。
いやいや、すぐにバレます。
世間の情報のやり取りはとてもはやいです。
今回のがとてもいい例ですね!
あとは共通していえることは、若い人材がはいってこないこともあります。
外からみれば、だいぶおかしなことなのですが、それができていないんです。
呉服業界さん、そろそろちゃんと世間についてきてほしいものです。
ということで、少し伊勢型紙の本当の裏側をかいてみました。
これからもこの体質はつづいていくと思います。
それがダメであるということを外から言いましょう!
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