前回までは季節に沿ってご紹介していましたが、今回はちょっと脱線します。
みなさんは伊勢型紙の起源ってご存知ですか?
ん?そもそも伊勢型紙に起源なんてあるんですかね?
実はあるんです。
私も調べていて、びっくりしました。
そんなことから伊勢型紙がはじまったとは思いもしませんでした。
ヒントはこちらの写真です。
こちらは三重県鈴鹿市寺家、子安観音(こやすかんのん)というお寺にある、桜です。
不断桜。
この桜は一年中、葉を絶やさず、春秋冬に開花するとても珍しいものです。
子安観音以外には京都の実光院、滋賀の西明寺などにも植えられています。
気付かれた方はいらっしゃいますか?
ではもう一つヒントを!
(20分ほど探しました。これがなかったらこの先のお話ができないので笑)
そろそろお分かりになった方もいるかと思います。
こちらは不断桜の虫食葉です。
この虫食葉を子安観音の和尚さんが見て、型紙を思いついたそうです。
(起源には諸説あります)
自然にできた紋様から伊勢型紙ができたんですね。
ならこれを真似た型紙もあるの?
はい!ありました!!
祖父の家の押し入れの奥に!
名前は『吹雪』。
職人さんの間では『たたき』というらしいです。
全ての元となったこの柄。
一着だけでもこの柄を持っていると、少し誇らしいですよね。
writer Atsushi KIMURA
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